クロガネモチがとても大きくなっていたので思い切り剪定しようと、電動のジグソーを手に登り、バッサバッサと枝を払った。
一杯についている赤い実が散らばって、踏むと赤黒い粘液が靴の裏にべっとりと付く。
太い枝を分断してゴミに出せるようにまとめるのも電動ジグソーで楽々。
ついでに松の手入れもやってしまう。
選定の目標は現状維持だ。成長させない。昔のままで収まり良くすること。
「大きくのびのびと育ちましょう」という小学校長の挨拶を思い出しながら、成長が肯定され推奨されるようになったのはいつ頃からなだろう?と考えた。
自分自身でも長い間、樹木は伸びるに任せておけばいいのだ、剪定は無駄なことだと思い込んでいた。
55年以上前のツナギ服。汚れ作業の時に使っているが、兄貴が職業訓練校で使っていたものなので「自動車 堀尾」のネームが入っている。昔はネーム刺繍だったよな。
これを着て剪定した。
近隣の山を歩いたら、山道に張り出した雑木が切り払われて整然と整備されている。
すごい労働だが、誰がやっているんだろう?
風景を維持しているのはこのような目に見えない労働なんだ。
展望台で馬酔木とスナップ。ちゃんと選別されて枝払いされてる。
この木を見ると奈良公園を連想する。1年前、お水取りを見に行ったなあ。朝の奈良町もよかった。また、どこかに行きたい。