慶州市街の南西端にあるバスセンターに着くと、半球型の古墳があちこちに見える。
大小の古墳は三分刈りの坊主頭みたいに綺麗に手入れされている。
基本的に禿げ山だが市内に近い古墳には大きな樹があって
夜にはライトアップされる。
夕食の後、ベンチに座って近くのコンビニで買ったビールを飲みながら、散歩道を歩く親子連れを眺める。
あまり大きくなくて威圧感が無くて可愛い古墳。ルーツは同じだろうけど、
日本のものは何故か大型化してしまった。世界には巨大化した墳墓がたくさんあるが、こういう程々感というか、まあこれぐらいならいいのじゃないですかね、というナチュラルさがいい。
新羅の都だった金城のCG復元映像。唐の
長安をモデルにして奈良とかアジア各地に都市が造られて、国が反目したり擦り寄ったりと、いまも変わらぬ関係が続いていた。
いまは礎石しか残っていなくて、飛鳥みたいな地域になっている。
そこを韓服というのか民族衣装を着た若者が歩いたり電動スクーターで走ったり。平日だがかなりにぎやかだ。
奈良に似ている。
文化財の保存や復元など同じような問題も抱えている。