ネズミ騒動

朝起きたら敷居に木屑が散乱していた。ガラス障子の木枠が削り取られている。ネズミが齧ったようだ。周囲をライトで照らすとフンが幾つも見つかる。これまでにも一つ二つは転がっていたが、これは異常だ。母はネズミ年だから白寿の祝いに参上か。ようしそれなら大掃除だと手袋、消毒液、モップ、掃除機、ライトなどで装備を固めて階段から拭いて行く。
女房と一緒に来たときに限ってこうして2人分の仕事が発生する。よくしたものである。
台所のレンジやトースターを置く棚の奥にもガラス障子があるが、木枠の木屑がいっぱいだった。障子の木枠がネズ公の好みなのか。
結局家中をクリーニング。
猫を飼ってみたらと言いたいところだが、白寿の老人には無理なこと。

物置にこのようにクラシカルなネズミ取り装置があった。まだ使える。しかし捕まえた後、どうするか?
近所のドブ川で溺死させて流した記憶はあるが傍観したのか実行したのか定かではない。
それにその川にもう水は流れていない。
叩き殺す、焼き殺すなども難しいから、毒殺になるだろう。それなら初めから殺鼠剤を使う方が良い。
ドラッグストアで忌避剤と殺鼠剤を買う。さて効果はあるかな。

親父の昔話をもっと聞いておけばよかったなと思う。リニアに繋がらなくても断片的な思い出を記録しておこうと考えていたが、ネズ公の騒ぎで果たせず。メモとして絵を描いておく。