かくも長き不在

「かくも長き不在」というフランス映画があった。記憶を失くして戦争から帰ってきた夫と、その妻の物語で、ラストシーンで男の受けた傷の深さが伝わって来る。

名作でした。

我々も長く家を留守にしていたので、(女房は17日間、僕は10日間)その言葉が浮かんだわけです。

帰宅した夜、床下でドサドサと物音がする。えっ!泥棒かと思ったが、どうやら一、二階の間で何かが走り回っているようだ。

翌日、外回りをチェックするが通気口に傷みはない。次に押入れの上から天井裏を覗いて見た。以前に置いたネズミ駆除の薬剤が残っている。それを片付けようと懐中電灯を置いたら、なんと壁面の上は塞がれていなくて、ストーンと床下まで落ちてしまった。

重りに粘着テープを付けてタコ糸で吊るし引き上げを試みるも失敗。残念。

電池が切れるまで光り続け、この家が解体されるまで人目に触れず、床下のゴミとなる。哀れ。

こんなに狭い隙間があるならネズミはたやすく登ってくるだろう。1階床下のチェックも必要だ。しばらくはネズ公とのバトルが続くな。

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我が家の八重椿、なんやら病的な空気。