年末

「年末、女の人は大変だなんだから・・」という言葉を今年も聞く。

俺は年末の掃除やご馳走作りは全く必要ないと考えているから要望したことはない。いつも通りにしていれば良いじゃないかと言いたいところだが、不毛な議論を避けるために沈黙している。

子供の頃、大晦日まで仕事納めや大掃除など、両親が大慌てしていて元日はぐったりしているという光景を見ていたから、正月は全く楽しくなかった。こんなこと、やらなきゃ良いのにと思っていたほどだ。

唯一、修学院の旧家に叔父さんを訪ねる時だけ、お正月を感じていたことが救い。

P20号を横につないで超ワイドなキャンバスを作る。接合部分の木枠を削って布地が木枠に接触しないようにするために鉋を掛けた。

鉋の作業は滅多に見ることが無くなった。柱を削る時の音、香り、そして渦巻き状の木屑を生み出す職人の技。

それとは程遠いけど木屑だけはいっぱい出して失敗も重ねながらの作業を楽しむ。

松の木も手入れ。オブスクラの展示に来てくれた卒業生が12月中にしておくべき松の手入れについて話してくれた。やらなくっちゃと思っていたがぎりぎりセーフかな?

その松葉と南天の実で正月飾り。

ボチボチとそんな気分になって来ました。