父の日

猛暑日の予報だったが曇って涼しいから、直近の興正寺をスケッチ。右端には飛雲閣
昨日の17回忌で花がたくさん集まったから、東福寺の墓にも持って行く。

ちょうど父の日だ。
父の生まれ育ちは定かではないが、戦争中の話は幾つも覚えている。インド洋のニコバル諸島まで行って帰ってきたのだから、凄いドラマだったのだ。

敵機来襲で皆が慌てて避難している時に、親父はマニュアル通りにゲートルを巻き背嚢を背負って銃を持ち、外に出たら機銃掃射を浴びた。周りから「こっちへ来い!」と呼ばれて辛くも助かった。そのエピソードを10年ほど前に描いたもの。
父は衛生兵で上官は医師、つまりインテリだったから、あまり酷い目には遭っていない。戦後も色々助けてもらっていたようだ。父は堅実で好奇心に満ちた=知力を持った人物だった。3人の子供が安定した生活を送れているのは、そのおかげだ。車窓風景を凝視して地図を熟読する遺伝子は孫、曾孫にまで伝わっている。ありがたいことだ。