ヴィトンのCM

1週間前に新聞全面広告にレア・セドゥーが出ていた。

冷蔵庫の側面に貼り付けて毎日眺めている。

全世界での広報のために企画され、無数に撮影された画像から選び抜かれた一枚。

そこにはどんな思惑と判断があったのだろう?

レア・セドゥーは若手女優では最も主張の強い女性だ。再々、全裸になるが全く男に媚びてはいない。屈折した表情が、どんな役柄を演じても只者ではないと思わせる。

背景はモネの睡蓮だ。オランジュリー美術館かもしれない。(ここはパリに行った時には修復中で閉館していたので、空間を知らない。)

ヴィトンのバッグやベルトは目立たないように演出されていて、まず視線は女優の眼に導かれる。俺rと女房は、食卓の定位置からは120度の差でこの広告を眺めているのだが、常に自分を見つめているとしか思えない。

いわゆる八方睨みというものだが、これは表現技術ではなくて、眺めている人間の生理、心理に依るものだ。(往往にして制作者の技量に依るものだという説明がされているけども 俺の感想ではX)