途中、加計から北上して滝山峡の紅葉を楽しむ。ここは毎年来ていて、いつも学生をスケッチに連れてきていた時代を思い出す。ああいう「ゆとり」がどうして無くなってしまったのか?
山道、里山、すべてが美しい。
でも写真にはまったくその魅力が記録されていない。この写真も空のコントラストを強調し、中心部の色調は彩度を上げるなど修正したが、実際とは全く印象が違っている。
路傍にはリンドウ、アザミ、ナデシコ、ワレモコウなど可愛い野草が咲いていた。
これらの写真からは実物以上に強い印象が感じ取れるのに、なぜ、風景写真には満足できないのか。
自分が風景に特別の思い入れをしているのかもしれないが、多分、空、樹木、建物地面と描き出す要素が多くなるのでコントロールができなくなるのだろう。
Tシャツ一枚でも汗ばむ陽気。帰路も同じ道で逆方向からの紅葉を楽しんだ。