きょうも晴れ

 
朝から日差しが鋭く、東の山並みには霧が流れていた。
典型的な秋の快晴となる予感。それだけに朝方の気温はしっかり冷え込んでいる。
今日は1ヶ月ぶりに自転車で登校するので、手袋やウィンドブレーカーなど装備を確認するも、足首に巻くテープが行方知れず。
以前のように録音した英会話を聞きながらゆっくりとペダルを漕ぐ。

 

担当授業を終えて帰路につくころには、すっかり暖かくなりTシャツ1枚でも全然寒くない。北風が強いけど景色の良い川筋を走る。
やはり秋の光は夕暮れに極まれり。深い陰影に存在の不思議さが滲み出るように感じられる。

山も人も花もゴミも空も水も完璧に輝いている。けれども、この50年間に作られたものは風景になっていない。その中を生きた自分たちの責任なのでしょうな。

交通や通信が進化して気軽に世界を移動できるようになったけれど、身の回りの風景や暮らしに安らぎと美しさが無ければ、その価値も半減する。

江戸時代の庶民はほとんどが過酷な暮らしをしていたのだろうけど、風景は今よりずっと美しいものだったのじゃないかなと常々思っていて、幕末の写真などじっくり眺めたりする。この眼で見てみたいものです。