図書館

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図書館の会議があって、この近辺の私学では最大のS大学へ行ってきた。
(家から近くて3男も通っていたから知らぬ所ではない)

昨今の図書館を巡る課題の最たるものは文書の(特に研究論文などの)電子化とWEBであり、必ず議題に上る。
次にはマンガと映像資料であるが、これは娯楽という領域との線引きが難しく、研究空間が休養の場となる「危険性」のために排除されがちである。
しかし、利用率に関してはこのマンガと映像資料の比率は群を抜いて高いはずだ。
図書館に納入される書物の中で、一度も読まれない本は無数にある。オーダーした教員でも読まないことが多い。
志願者確保の次元では盛んに「ニーズ」について言及されるが、入学後に関しては我々の規範を押し付けるばかりである。
メディア表現というコースを指導する立場からも、このマンガと映像資料は積極的に集めたい。
マンガ雑誌は年間5億冊という出版数である。これは逃れられない圧倒的な現実である。
ただ、この分野を創造的にとらえるのでなく、社会生活という生存に関わる現実から逃避するために没入する人間も少なくないのだ。
加えて、過去の名作を入手するのも容易くない。

S大学の学生は館内で真面目に学習していた。
でも半数以上がノートパソコンに向かっている。
思えば、俺が自分の部屋で過ごす時間でも圧倒的に読書よりもパソコンになっている。

それにしても立派な図書館だった。天井が曲面なのが特にいいね。