びっくりマンガ

6年前に立ち上げた「メディア表現」というコースを発展させて「マンガ・キャラクター」と「映像・アニメーション」に分化させようとしている。
何十年と変わらないコースがうらやましいが、これほど時代背景が変化しているのだから仕方ない。
こうの史代さんがマンガの客員教授で来てくださることになり、何人かの教員で全著作を購入して読み回した。
芸術性の高さに感銘を受ける。メディア芸術祭で見た元画に心惹かれ、こんな人に来てもらえたらいいのにな、と思ったことが実現したのだ。
時々はマンガを手に取ることもあるがそれほど読んでいない。先日レンタルビデオ店を久々に訪れたら棚の30%以上が貸しマンガになっていた。
テルマエ・ロマエ」が大好評という看板に、こりゃ何かいなと手に取ってみたらローマ時代の温泉ものでラテン語があちこちに。絵の描き方で基本的にアカデミックな教育を受けた人とわかる。奇想天外というか無茶苦茶な想定であるが読ませる。「ヤマザキ・マリ」という作者を検索するとびっくりするような履歴が見られる。
マンガは何でもあり、自由自在。まずマンガから始めよ、という気になってくる。
いや,馬鹿にしていました,マンガのことを。
2年前の在学生がジャンプの連載を続けているが、彼はほんとうにうまかった。画力というのはこういうことかと、初めて感じさせられたほどだ。
500円あれば始められる。これもいいことだな。