投げ入れ堂

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なかなか見ものだ、かなり厳しい道と噂には聞いていたし、写真も見ていたけれど
これは凄かった。
木の根につかまり、岩をよじ登りしてたどり着いた投入れ堂の摩訶不思議なロケーション。
ここから近い鳥取砂丘のスケール感も表し難く思えた。
この空間感覚は写真で伝えられるだろうか?自分が撮った写真では自分が見たものを思い出しているので、それが他人に伝わっているかどうか判断できなくなってくる。

実際に見ないとわからない。だけれども表そうとする。伝えようとする。
こうして演出が生まれ、そうして「イメージ」が作られる。
あまりにも多くのイメージが形成されたパリやロンドンでは、往々にして「すごい」と思い込んでいたものが「何でもないもの」として感じられることがある。
素顔の女優みたいなものかな?

かなり欲張った旅程のために、ゆっくりと眺められなかったけれど、5月の山陰海岸は美しかった。
夕刻、拝観終了ぎりぎりに滑り込んだ香住の大乗寺では、丸山応挙が工夫を凝らした障壁画による空間演出をじっくりと味わえた。