イメージ 1
午後からムッと暑くなった。
こういう夜が蛍には適当なのだという話を女房がテニスコートで聞いてきた。
そういえば20年以上、蛍を見ていない。車で10分ばかりの奥畑にホタル公園があるので、夕食後、出かける。
そこで撮影したのがこの画像だが、これでホタルとは納得しがたいでしょうな。
イメージ 2
そこで桜の季節に現地で撮った写真を加工してみた。
当たり前の事だが、光のない夜は写真が撮れない。そこでハリウッドでは昼間撮影した画像を元に夜を
演出した。業界用語でそれを「アメリカの夜」という。同名のトリュフォーの映画があったので、そんな撮影シーンを見ることができる。
わりと沢山の人が来ていて、現地でホタルの養殖をしているオジサンたちが案内や解説をしてくれる。
今夜はベストコンディションらしい。
数匹ずつシンクロして点滅しているのはすべてオスで、川面近くにいるメスに求愛している。そういう行為を2週間続けて死んでいく。
なるほどねえ、人生もそういうものなのかなあ。
女房が手で捕まえた蛍を子供たちや車椅子のご老人の手に乗せてあげる。けっこう明るく光って、5匹ぐらい捕まえれば文字が読めそうだから「蛍の光」もあり得ないことではない。
ホタルはのんびりしていて、しばらく人の手の平で休んでから飛び去っていく。
谷川の風に涼みながら微かな光の点滅を眺め、暗闇に馴染んでいく。
実にこころ安らぐひとときでした。