山へ

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快晴が続くなかで大型連休が始まった。
どこへも行かないのも申し訳ないので、芸北で新緑を愛でることに。
かなり暑くなりそうなので三段峡の谷間の散策へ。ハイキング日和だから混み合うのじゃないかなという予想は見事にハズレ。文字通り森閑として人の姿なし。
最近はどの山に登っても中年ハイカーが多いのに、この歩きやすく昔から名高い名所に人影が無い。
どうしたことかと考えてみたが、この疑問そのものが答えになっているように思われる。
‥仍魁登山ということで谷間が忘れられている。
古い観光地はアーケードの商店街のように飽きられている。
滝のところまで行ったのは25年も前のことだったが、そのときは人が連なって歩いていた。またまた思い出ばかり。こういうのも嫌がられるのだろう。「新しいものに驚きたい」そういう願望が若者だけでなく高齢者にも強く存在する。

ともあれ滝は何度見ても良いものである。滝を神格化している民族がどれだけあるのか知らないが、神々しいと感じさせられる。そしてまた流れ落ちる表現とシャッター速度、構図や明暗の対比などから、写真のテーマとしても興味深い。
何枚も撮影してコンピュータで合成してみたが、迂闊にもスケール感を表す配慮をしていなかったので、この現場を知らない人には滝の大きさが伝わらないだろう。もともと空間はそんなものだから欲張らないほうがいいのだろうけれども。
同様に色調も再現しにくいものであって、この後に訪れた八幡高原からの臥龍山のモコモコした色合いは日本画の顔料やパステルでしか表せないような微妙さである。
ここもまた人が少なく、風の音だけが響いている。その丘の上でなぜか新宿駅の超混雑ぶりを思い出していた。こんなに綺麗なところがねえ・・