週末だけが人生か

週末にエネルギーを集中してウィークデイは眠っている。
そんなパターンになっているこの頃だが、週末は雨という予報に、山歩きでも、と三段峡に出かけた。
何度も立ち寄っていた「戸河内、道の駅」は半分店を閉じていて、向かいのセブンで弁当を買う。
久々に正面から歩こうとした三段峡駅周辺は人影皆無。
余りの凋落ぶりにUターンして深入山から水梨へ。
ここも有料パーキング500円と表示されていたけど係の人も居ない。
フランスの旅行誌で宮島、平和公園に続く3位に格付けされていた三段峡だが、滝までの道中で出会った人は一組の老夫婦だけ。
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滝は30%ほど小さくなったように感じた。雨も少ないしなあ。
ここで昼食をとっていると落石があり、周囲に小石が飛び散ったから慌てて避難。頭上を見渡せば何処から崩れてもおかしくないほど際どい状況だ。
出かける前にWEBでチェックしたときも2カ所の崩壊が「修復時期未定」となっていた。
ここに来る国道191号線も各所で崖崩れをネットで押さえる工事が行われていて、これで維持できるのだろうかと不安を感じさせられた。
この半世紀、それ行けドンドンで進められた列島改造がボロボロになってきている。
そうなんだ、終わり、どんなことにも終わりがあるのだけど、ここも終わろうとしている。
三段峡が国の名勝に指定されたのが1925年。
鉄道が敷かれたのは1969年と、さほど長い歴史ではない。
計画では浜田まで延伸される予定だったらしいが、車でもトップギアでは登れない長い急坂をどのように解決しようとしたのか?
現代の技術でもゴムタイヤの新交通システムでないと登れる勾配ではない。
地域の思惑や政治的駆け引きが働いていたのだろう。
残念なことだが、大概のことは10年先も視野に入れない、その場しのぎで判断決定されている。
痛んだ遊歩道を歩きながら様々な「始まりと終わり」を考えていた。
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静かな加計の町で見かけた立葵
名物の鯛焼きを買って、眺望の良い吉水園近くの休憩所で食べていたら、先日に補修したばかりの前歯がボロリと折れた。
日本列島の心配をしている場合ではない。また歯医者だ。
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雨に降り込められて静かに過ごすはずだった週末だけど、土日両日ともたっぷりテニスが出来てしっかり体力だけは消耗できた。
翌週の授業準備をしたら休日もおしまいになる。創造的ではないが幸福な週末。これで良いのかな?