比治山の卒展へ。
洋画講師のTさんから誘われた時、俺は鴨川を自転車で走っていて、土曜日の訪問を約束していたのだった。
昨年、洋画の専任教員が新しくなってユニークな人柄が評判になっていた。その指導成果のお披露目である。
色が明るくなり活気が出てきた。
右の2展は指導でなく強い個性を持つ本人独自の表現だけど、全体に「内から外へと」各人が持っている何かがストレートに表出されていた。
これは描くことの一つの原点だと思う。
いくつか見た卒展の絵画作品ではそれが希薄で物足らなかったので、比治山は「なかなかいいなあ」と感じた。まあ、短大の良いところでここからが難しいのだけど。
映像の展示セットも新しい洋画教員が作っている。こういう専門職の経験もあるプロの仕事だ。30歳代の元気がもたらす教育効果は大きいものだ。
映像コースの学生は近年になく23名と多かったが、多彩な表現がいくつも見られて、やはり活気というのは大きな力だ。
この後、Tさんと同期のMさんも来られて世間話をたっぷりと。彼らとはもう46年の付き合いだ。すごいことだな。