精華の卒展

京都に4日間行っていた。

二日目の水曜は晴れてとても暖かだったから、自転車で油小路を北上して岩倉へ。

小川通の千家の前を通ったら、また家元が現れた。10月の二回に続いて三回連続だ。

利休の本を読んだところだったから「へえ〜」っていう感じ。

少し遠回りだが鞍馬口通りを初めて下鴨まで走る。面白いものがいくつも。

昨年の展示で通ったからすっかり馴染んだルートで精華へ。

大学院マンガ研究科は16人全員が中韓からの留学生だ。

ポップなイラストだが密度と完成度に圧倒される。

マンガをベースにしているがグラフィックやテキスタイル、インスタレーションにコンセプチュアル、何でも来いの総合現代美術になっている。

そのアイデアスケッチの量と質にも驚く。作者と少し会話もできた。可愛い韓国女性。凄いなあ。

プロダクトデザインの展示だが手前の3D映像や奥のグラフィックも一人で作っている。これも作者と話せたが、細身の韓国女性。おそるべし韓流。

ChatGPTの画像をミックスして合成した作品。構想スケッチを見ると下手な素描だったのがご愛嬌。この手法が善悪で語られるのは意味ないよねと作者と話す。この若者はスイス人とのハーフ。

卒展での絵画系の不利は承知しているけれども、もうちょっとインパクトを感じたかったな。学内を歩き回るから時間のかかる映像をパスして流し見ても3時間近くはかかる。岡崎の市美術館で全ての美大が順番に展示していた時代が懐かしい。

でも若い人から話も聞けて楽しかった。

これまで何十年とやってきたことを続けることが自分には一番良いのだろう。

明日は比治山の卒展に行こう。