美術館(岡崎)へ

卒業生から案内を貰ったグループ展に。猛暑の予報だが午前中は涼しく、岡崎までの30分、自転車を漕いでも軽く汗ばむ程度。家の中よりも遥かに快い。

さすがに人影はまばら。会場一番乗りかと思いきや2番目で、その前に入った人を芳名録で見ると、TO氏。京都造形の洋画教授で、俺が40数年前に芸大非常勤だった時の教室に居た学生。マスクで顔は隠されているが姿形に面影がある。でも60半ばのオッサンだ。展示には彼の大学出身者が多いので、見に来たのだろう。特に話したいことも無かったから声を掛けなかったけど時の経過を実感させられた。

お目当ての作品の前で。流石に画家として生活できる力量と安定感がある。参加者は大体が40歳代以下である。至近距離から素材の扱いなどを観察。
展示は清新な気魄が漂う作品が多く、これは広島では得られないものだ。

左の作品はおそらく比治山の卒業生。編入して他大学に行った人。どうでもいいんだけど過去のキャリアを明示している人の方に成功者が多い。芸術に学歴は無用なのは言うまでもないけど、価値の基準を持てない人が学歴にすがるのだろうな。

隣の会場も大学卒展のようにワイルドな展示があり、学生時代に6回も展示した場所だけに懐かしく若返った気分を味わった。表現と年齢、これほど鮮やかに出るものか。

 

琵琶湖疏水が鴨川に合流する直前に、まだ現役の発電所があると息子から聞いていた。市内の一角にこんな風景があるとは。何度出かけても発見がある。奥深し。