18切符

旅行を前に久々に時刻表を眺めて、路線がズタズタに分断されていること、特急以外は激減していることなどに気づいてガッカリしている。去年、18切符で旅行した時、ローカル線の運転がまばらで難儀したが、もう各駅停車の旅なんてできなくなるだろうか。路線そのものも存続できないだろうし。
長野へは金沢経由にしてサンダーバード(旧雷鳥)に乗ることにしたのだが、来春、北陸新幹線敦賀まで延伸するので、これも敦賀止まりになる。ラストチャンスだったわけだ。在来線が民営化されるから18切符じゃ乗れなくなる。やれやれだ。

今回は松本にも寄るつもりで、城マニアの孫が恨めしそうにするから、「中学になったら各駅停車で旅行しな」と言ったのだけど・・・・・

この18切符には随分世話になっている。1982年からの発売で子供達を連れての帰省では再三利用していたし、彼らが遠隔地の大学に進学して帰るときにも役立った。

苦学生をサポートする配慮かと考えていたのでけど、調べたらwikiでは

当時国鉄には、長距離区間を運転する普通列車が数多く存在し、民営化後のような合理化が進展しておらず、学校の長期休暇期間中、主要路線の普通列車はしばしば各地で長大編成の輸送力を持て余していた。そのような既存列車の輸送力を活用しながら、新たな需要を喚起することで、増収が狙われたのである。」

ということだ。なんだガッカリ。

それでも結果的には貧乏学生を援助したし、多くの若者が(シミジミとした)旅に出た教育効果はあった。それも終わって退職老人の余暇を慰めるだけとなったか。

俺より年上の知人が50ccのカブで九州から沖縄まで野宿しながら25泊26日の旅行をしてきた。とても真似できないが、これからのローカルな旅はこういう形になっていくのかな?