市内へ

朝から爽やかな風。街に出て旅のチケットを購入する。オーダーメイドの旅行はネットで対応できない。駅で長蛇の列を作るのは外国人だ。日本はとても画一的で形式的な国になっている。それはともかくも息子からもらっていたJTBのギフトも使いたい。

ということで久々に自転車で街へ。風が強い。

子ども科学館に自転車を駐めて原爆ドーム前から紙屋町へ歩く。修学旅行の女子高生で賑やか、華やか。そこに旧京都市電が「貸し切り」の表示をつけて通りかかった。

中に乗っている小学生たちが窓の外へ手を振っている。

ワオ!

60年前にタイムスリップする。

京都駅が近いので、遠足では市電を借り切って稲荷や中書島へ何度も行った。

この路線は日本で最初に電車が走ったところで、まだ周囲には田園が残っていて所々は専用軌道もあった。

そんな記憶が次々と蘇る。

俺が広島に来た翌年に市電が廃止されて、その車両が広島に来た。そしてまだ現役で走っている。だから懐かしさだけでなく「まだまだやれるぞ」という気にさせてくれる有難い電車なのだ。そんなことを何度もこのブログに書いている。

 

往復割引を期待していたのだが、同じ路線を戻ることが条件で周遊ではダメだという。そういえば豊富にあった周遊券が全て姿を消した。またまた日本がつまらなくなっていると感じる。立派な老人だ。

 

ひろしま美術館ではミュシャ展が開かれていた。好みではないので県立美術館へ。

子供騙しとバカにしていたけど、まあ見ておこうかと入ったら内幕がわかる業界なのでそこそこ面白い。孫を連れてきてやってもいいと思ったが小学生が700円だった。これって美術館へ子供を呼ぶのじゃなくて金を設けようとしているだけじゃないか。エゴンシーレは高校生以下無料だった。あれに比べたらクソみたいな作品で何を考えているのかと腹が立ってきた。情けないことだ。

帰りはさらに風が強く、おまけに向かい風。台風がらみか。電動で助かった。もうロードには乗れないなあ。