マスクとWBC

桜が咲き始めている。

退職して2年、コロナは丸3年になった。

封じ込められて自粛を強いられたが、ようやく普通の生活が戻ろうとしている。

しかし、まだほとんどの人はマスクを外さない。

感染予防以外にもメリットが多くて止められなくなっている。

だから、この3年間で新しく知り合った人はごくわずかだけど、素顔を見る事がないから声や仕草以外の印象が持てないままだ。

特にテニスをする高齢の女性たちは日焼けを恐れて完全に肌を覆っている。知人といっても声と体型とプレースタイルだけの認識だから、道で出会ってもわからない。先方はこちらを知っているから挨拶されるけど、とまどうばかりだ。彼女たちの世界ではユニフォームになっていて違和感はないようだが異常な光景である。

ただ、手甲脚絆の畑仕事のファッションが今風に蘇っていると解釈すれば日本の伝統だとも言えるだろう。

日本では公の席でサングラス着用は無礼なものとされている。同様の抵抗感を欧米人はマスクに感じているそうだ。暴力的なイメージを持つ人もいるようだ。

マスクは好きにしたらいいじゃないかと思ってるが、そこで一番気になるのが同調圧力というやつだ。

団体生活とかみんな一緒が大嫌いだからね。

だから高校野球とか好きじゃないけど、WBCは面白かった。大谷は「俺がトップなんだからやるべきことをやり抜く」と演じ切ったし、アホ役の村上、岡本は予想通りにアメリカ戦で一発放ってくれた。

努力や精進なんて窮屈なことを感じさせない才能の全開が快い。何もしなかった監督も評価したい。