昨日は終日雨が降り続いて、絵画制作に集中できた。油絵の具がそんな薄暗い空のフランドルで生まれ育ったからかもしれない。
といっても午後は銀行などを回って貯金の整理をした。俺には全く無縁の世界で沢山の人が働いている。
今日は暖かい雨が止んで、路上には我が家の椿がいっぱいに散っていた。
CT検査を受けるためにバイクで峠を越えて日赤へ。
山桜とヤブツバキに目を惹かれてゆっくりと走ったら、谷側に不法廃棄されたゴミが目についた。
倫理だけでは片付けられない文明的な問題点だけど、あまりにも醜い。
峠を降りたあたりで思わず立ち止まった。
霞んだ海上に島々の頂上が鮮やかに輪郭を浮かび上がらせている。
海が見える丘に住んでいたなら広島の評価は大きく違っていただろうな。
さて
採血、CT、診断が滑らかに3時間で済むのは初体験だったが、腫瘍は着実に成長していて、この調子では来年辺りで何らかの治療が必要になるかもしれない。
また3ヶ月の経過観察となる。
病が無くても身体が自由に動かせるのは、あと10年程度だ。
思い切ったことをやっておくか、あるいは淡々と今の暮らしを継続していくか。
高齢者の誰もが直面する問題を遅まきながら考えてみたいが、なんとなく後者の淡々に落ち着くような気がするな。