向上心

土曜日、S大テニス練習会で学生たちのプレーを隣のコートから眺めていた。

無茶苦茶にラケットを振り回していると思ったら、ぎりぎりベースラインの内側に入っている。子兎みたいな女の子が鋭いサーブを放ち、細くて小柄な男子が豪速バックハンドを打ってる。5、6面のコート全てで学生たちがそんなプレーをしているのを見て「これがテニスなのか」と感心させられた。

俺のテニスは羽子板遊びでしかない。何十年もラケットを握ってきて今頃、72歳を間近にしてそれに気づくとはなあ。

早速に真似をしてインパクトに集中してみたら、なかなか良い。上達するかも。

練習会のメンバーには10歳以上、年上の方も居られるが、「体力は落ちているが技は今も向上している」と明言されている。平均年齢70歳以上のグループだが、一球一打への批評は厳しい。(名誉教授ばっかりだから口は立つ)

向上心では負けないだろうが、実戦で学生たちを破るのはまず無理だろうな。(当然のことですけど)

日曜日のファミリーテニスのメンバーも高齢者ばかりだが、10年前よりもみんな上手になっている。4ゲーム先取で体力の負担は少なくしていて、膝や肩や腰など痛みの話題は尽きないけれど、ずっと続けられているのはテニス最大のメリットだ。

Youtubeなどで多様な解説に触れられるが、実際に見ることの学習効果は大きい。

これが学校のメリットなんだ。

今頃、こんな歳になってそんなことに感心している。