母とテレビ

京都の母はいつもテレビを見ている。大概絶叫するお笑い番組なのでうんざりしてしまうが、見ているというより音と映像が流れていればいいのであって、ときには教育テレビなども見ている。

今日も夕食を食べながら一緒にテレビを見ていた。

ビル解体の現場レポート。数年前、間近で見ていただけに興味深い。 

料理番組、行楽弁当。だし巻き卵に片栗粉か。山菜の天ぷら、コロモの溶き方、なるほどな。

趣味の時間、絵画教室、筆ペンで桜を描く。カラーの筆ペンが出ているんだ。やっぱり俺の使ってる水筆は買い換えたほうがいいな。

漫画作家のアトリエを訪ねて、制作過程を紹介する番組。漫画家は本当に絵を描くことが好きなんだ。そしてその題材や技法に無理がない。油絵画家が直面したような無理がない。

漫画を読んで漫画に憧れ、それを真似ようとする。紙と鉛筆は身近にある。お手本と画材に困ることがない。

これは成長するはずだ、広がるはずだ。

翌日、卵焼きを作り、水筆などを買う。暇な暮らしだな。