WORK 10

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 1992? 扉絵 325x142cm 

表面に墨汁を擦り込んだシナベニアを彫刻刀で削って描画

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2階トイレの壁に付けたトイレットペーパーを収める箱の装飾。

掻き落とし技法で陶板にしたらどうなるかな。余っていた板でササっと作った。

気負いもなく正直な自分がここにある。鳥がさえずるように形を作って、宇宙のチリとなって消えていく。それが正しい生き方じゃないかと、(とくにエリック・ドルフィーの即興を聴くと)そんな思いを抱く。

 

絵を描いているときは、タバコを燻らせ眉間にシワを寄せてじっと自分の絵を見つめていた。時には上下をひっくり返したり、鏡に写してみたり、描いてる時間よりも長く見る。不健全ですね。公募展に行くと壁面いっぱいにそんな時間が架かっていて、ウンザリしてしまう。

何事も調子よく行くわけではないし、そういう時間も仕方ないけど、思い悩んで良いことは無い。「苦悩なくして芸術はない」何てことを言う輩も居るがバカですね。

「絵を描くのは水虫と同じ。カけばカくほど悪くなる。」金言です。

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これは1階トイレ(ロール2個入り)の扉絵

 

大学を出る頃から数年間でいろいろな家具を作っていた。表面は砥の粉をボンドで練ったものを塗り込んでペーパーで水研ぎして仕上げていて、ナチュラルな黄土色。ムクの厚板をネジでガチガチに接合するから、重いけど頑丈。今も職場の物入れとして使っている。

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ずっと自宅の仕事机の傍に置いてる引き出し。すごく重い。

 

エスニックな民芸小物が好きで刺繍入りのインドシャツなどもよく着ていた。

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インドで買ったミニサイズのシタール。ヒッピーに憧れていた。長かった髪は何処に行ったのか?