夏休み中の孫を一日預かることになった。我が家でしかできないことを幾つか考える。
前々から普通列車での旅行を思っていたので、そのミニ版として近隣を探す。
呉線で川原石まで行って、急傾斜の密集した町並みを歩く。これは真冬にとっておく。
西条まで山陽線。駅周辺の酒蔵めぐり。俺は行きたいが小学生だからな。
廿日市までJR、街を歩いて広電で戻る。これだ。
広島の孫は車ばかり使っていて市内電車を知らない。(自分の子供も同様だったが、JRの普通はたっぷり乗っている。)
運転席の後ろに立って、いろいろ教えてやるが孫は駅名にしか興味を示さない。
駅からすぐに楠の巨樹が見える。標高29mの天満宮。
宮島からの海風が涼しい。最高だ。何年か前に宮島サイクリングの帰りに立ち寄っていて、この周辺の古い町並みが気に入っている。
JRの隣が広電。ずっと近くを並走しているが運賃は格安だ。
市内電車のゾーンに暮らすつもりだった。全然、広島の見え方が違っていただろう。
ちょっとした選択で変わる人生。
駅が多くて、どこまで孫は覚えたか。市内に入るとクネクネと曲がる独特の車体。
広島駅まで55分。デパートで昼食。ジュンク堂を物色。再びJRで帰路につく。
この日の夕方、孫3人と夕食の時に雷鳴、強風の夕立。至近への落雷にNo3は女房に抱きついて怯える。No.2は興味深そうに外を眺め、No.1は気にすることもなく読書。発育とは何か?歴然たる対応の差。
同僚の家族を誘って、せせらぎ公園へ。こちらの孫と同学年の幼児が二人。でも全然違うキャラクター。遺伝、資質、環境といろいろ理由をあげても説明しきれない幅広い相違点。面白い。こうでなくっちゃな。
人見知りしないので、手をつないで歩き回り、たっぷり抱かせてもらった。同年月生まれの俺の孫はダッコの最長10秒なのに。
連日の好々爺ですっかりリタイア気分。