Makeblock

毎年、少しずつ新しいことを授業の中に取り込もうとしていて、次年度は(これが最後の年度になるのだが)プログラミングソフトのScratchを用意している。

プログラミングではデータ処理からお絵描きなど色んなことができるけど、楽しさから言うとゲームやロボット操作だろう。

そこで研究のテーマとしてロボットコントロールを選んでLEGO社のMINDSTORMSやMakeblock、簡易なembotやmicro:bitなどを購入したのだが、2年前頃から俺は新しいことへ足を踏み出すことが難しくなっている。

これまで3回以上繰り返すことができないほどに新しいものが好きだったのに、生活パターンから道路の選択まで「いつもと同じ」にこだわり固まっていて、その例に漏れず今回揃えた品々にも手が伸びず部屋に置かれたままになっていた。

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コロナで長い春休みになって、遊びに来た孫がパッケージのパワーショベルに興味を持っているので開梱したら、すっかりやる気になり、初体験のドライバーやレンチ、細かなネジ類を使ってイラスト画だけを頼りに組み立て始めた。

俺は部品を探したりい見守るだけである。弟たちが来るまでの3時間近く作業して、ほぼ50%まで作り上げてしまった。

あと2日あれば、組み立ててからプログラミングでコントロールするまでを習得できるだろう。

Makeblockは高校から大学で使われる教材である。驚くとともに嬉しくなる。

30年前、俺の子供が子供科学館のワークショップでいろんな電子工作をしていたことが思い出される。それらがキットになって世界に流通している。

「時代の変化とともに自分自身の劣化を感じた。」と言いたいところだが、有能な孫の姿に目を細め、自身の無能さを直視できないでいる。

これが老化というものなのだろう。次世代に席を譲り、静かに去る。

でも少なくても退職までの一年は好々爺では居られない。3月の自由な時間を創造的に過ごしたいものだ。