今年の連休もまた

今年の連休もまた京都だった。
母はますます元気になっている。
庭木の手入れを頼まれて、バッサバッサと切り落とした枝を、さっさと集めて素手で折りゴミ袋に収める動きは、とても92歳の老人とは思えない。
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作業をしていると風に乗って汽笛や音曲が流れてくる。近所の梅小路交通博物館がオープンして、連日イベントが開かれていて、駅からの歩行者で鉄路に沿う道は自転車での通行もままならない。
遥かな昔、俺が少年だった頃、この辺りは全くひと気がなくて、鉄道の往来を眺めている人なんて俺以外に誰も居なかったのに。乳母車を押す若い夫婦が多く、活気が満ちている。
つい先日、凋落した町を見てきたばかりだが、50年前、それらの町の商店街は人の往来で賑わっていたはずだ。
人々の移動と集中、消費文化、地球全体での人口爆発・・・・
現在進行の問題を目の前に見る思いだ。
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次男が熊本地震の避難所支援に出ているので、留守宅のサポートが今回のメインとなった。
深夜に孫娘の寝返りキックを受けながら、自分の子育てで「こんなことがあったかいな」と寝ぼけまなこで思ったり、肩車でハゲ頭を撫でれられながら駅まで送ったり・・・
普段のスポーツよりも遥かにハード。若くなければできません。
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五月晴れの一日、近江八幡へ遊ぶ。
朝早く、人影も疎らなうちに運河沿いを散策できた。よく映画撮影で使われるお馴染みのところだが女房は初めてで、蘇州を思い出したようだ。
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ちょうど子供の日で八幡さんの社内には鯉幟がいっぱい。絵馬のお堂にはユニークな造形物が奉納されていた。
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駅前で借りたママチャリで湖岸の長命寺を目指すが、勢いづいて通り過ぎ、ずいぶん先まで走ってしまった。おかげで素晴らしい眺望を楽しめたが、かなり体力を消耗してしまい、札所の寺までの880段の参道では膝がガクガクに。
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湖東には立派なお寺が多いがこの長命寺もユニークな伽藍配置と広大な眺望に感動させられた。
もうひとつ札所を訪れる計画だったが、孫の世話で女房は首筋を痛めているのでヴォリーズの建築など眺めながら帰路につく。
家で軽く昼寝のあと、銀閣の友人宅を訪ねる途中に芸術センターで林勇気の映像展示を鑑賞。
初歩的なCG技術を高いセンスで作品化した新鮮な映像に感銘を受ける。
ここでは再々、我が意を得たりというか、これだよな、やりたいことってという作品に出会える。
今回も収穫の多い京都行きでした。