病人にはならない。

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美しい日差しの夕暮れ、今日も終わろうとしている。
終日、クリーム色のカーテンに囲まれて、老人の愚痴や呻き声を聞き続けている。「人は生きるためにではなく、死ぬために病院にやって来るとしか思えないのだ。」リルケはマルテの手記にこう書いていた。
この7日間、病室のメンバーはほとんど入れ替わったけれど、患者がみるみる快復して笑顔で退院して行く、なんてことはほとんどない。悪化して別室へ移動する前には夜通し治療で騒動になるから、何度も目が覚めて寝不足になり、散発的に眠ったり起きたりの病人モードが身についてくる。
ということにならないように本日も外出。何しろ朝から陽光が美しくて、とても寝てなんかいられない。
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強い北風だったけど、海岸の南側や森の中の道は穏やかな暖かさに包まれていた。しかし、花粉症からは逃れられないな。

入室者が増えた今夜だが、静かに眠れるかな?


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堀尾 充