修理屋

「何もしていない」なんてことばかり書いているが細々とした繕い仕事なら小まめにやっている。
先週は三脚二台と女房のサングラスを修理した。
カチンカチンに固まる樹脂接着剤を入手したので、半ば諦めて放置していた壊れ物を出してきたのだが、本来、三脚なんて頑丈堅牢の代表みたいなもので、女子学生が使って割れたり折れたりするものではなかった。
端的に言うとコストダウンの弊害だ。単一の機能を支えるには十分だが想定外の負荷には脆い。手作業では不安になるようなものでも強度計算では基準をクリアーできる。無骨な造りというものを目にしなくなったが、更に想像すると耐久性というものへのセンスが無くなっている。
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というような文明的危機意識を感じながら、樹脂を盛り上げ、研磨して、これぞ無骨の極みという仕上がりだが修理に成功した。
木工は言うまでもなく、金属は鑞付けで何とかなってきたので、これにプラスチックが加わって無敵の体制だ。壊れ物なら何でも来い。絵も描けますよ。