素描

女房の父親は晩年、墨絵を習っていた。達磨の面壁を描いた見事な掛け軸が我が家にある。習作の色紙もたくさんあるので選別して処分することになり、しっかりした三脚にセットしたNIKON D7000とマイクロレンズで作品を撮影する。

f:id:mhorio:20210306223634p:plain解体と片付けが始まった2年前からこのカメラが活躍している。

重くて持ち歩きにくいけれど、画像の歪みも少なく信頼できる。

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無骨な外見に似ず器用な人で、気負いなくさらさらっと描ける。

こういう人が世の中には居て、美術を生業にする人間にとっては脅威である。

水墨画教室の先生も苦労されたのではないかな。

 

 

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これは私めの20歳ごろのスケッチ。美大の裏、智積院の一角だ。

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さらに裏手の墓地。いろんな思い出が蘇って胸が締め付けられる。

世間知らずでガチガチに生真面目な青年だったな。