新しい店が次々と出来ては消えていくけど、ここは昔と変わらない。
老夫婦が孫二人に食べさせている。
30年前、彼らはこんな年頃だった自分の子供と、この無骨なテーブルを囲んだのだろう。
かく言う俺も子供を連れて来たことがある。
変わらないものがあって、過ぎ去った時間が確かめられる。
古いものがあって、新しいものの価値が生まれる。
「新しい」といっても、流行を追っただけの同じようなものだけでは、ただの凡庸であって「新しい」とは言えない。
このテーブルは決して好きなものではないけど、大切にしてほしいね。