１と０は他の数よりも多様な意味を持っていると聞いたことがある。
１は「ひとつ」だけじゃ無く、「すべて」とか「在る」という意味もあるそうだ。
作品のテーマもこれで行こうと、高さ１ｍの「１」をスチロール版で作った。
RGBのパワーLED でこの「１」オブジェを１と０のパターンで照らして、7色の世界を作る。
般若心経で説かれているように、多彩な色（形）も空であり、在るか、無いかなのである、とかいうことは華厳経で説かれていますよね、とか言って、いかにも深く物事を考えているように演出するか。
でも、コンピュータの判断ベースでもあるが、１と０だけの世界になってはいけない。
俺の言いたいことは逆に「１と０だけど光が当たれば、これほどにも多彩な世界になるのだよ」なのだけど。
説明はどうでもいいが、考え方が定まると制作が進めやすくなるな。だからコンセプトが大事なんだ。
コンセプト自体が大事だとは思わない。
その「１」の神殿（仏壇かな）を作るために材木を買い、大学まで運んだ。
凄い台風が来るらしいからな。次々といろいろな災いが。
心を配り、用心しましょう。
