小さな世界

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けっこう遠出もしているけど、基本的には自宅療養なので普段はこのようなゾーンで過ごす。
緑が週3回の注射を受ける医院で標高差40m、距離は往復2kmもない。
黄色が時々の散歩コースでカメラを持って歩く事が多い。緑コースとほぼ同じスケール。
紫は自転車のショートコース。夕方にちょっとだけでも高低差が幾つもあるので全身運動になる。
この地域でも日本全国と同様に、日々、昔ながらの落ち着いた景観が破壊されている。
宅地化が進んで田園風景が失われているのだが、元農村のゾーンを歩くと皇紀二千六百年とか忠魂碑や英霊の墓碑を幾つも眼にする。
2世代前にはここからも多くの若者が出征して命を落としたことを想像すると、軽薄で醜悪な文化でも受容するしかないとも思えてくる。
現在、郊外では急速にミニ・アメリカ化が進行している。
我々の世代はアメリカ文化に完全にノックアウトされた。
「日本人は不細工で貧しい、アメリカ人に生まれたかった。」と兄弟で話したことを覚えている。
一方で消費生活への罪悪感は根強いものがあり、豊かさへの憧れと倹約が日本の基調となっていた。
それも過去のことになり、若い人達は変化しているようだ。
しかし、原発事故の周辺で起こったことは戦時中の出来事を連想させる。70年前なんてほんのちょっと前のことだ。再発する危険性は常にある。
ちょっと尖ってしまいましたね。どうしたらいいのかよくわかりませんが、あっさり断言する人はとても危険ですから注意しないと。
ただの田舎でしかないこの地域でも何百年という歴史があって、その蓄積で作られてきた風景を大切にしたいと、歩く度に思っています。