食事療法の本を乱読している女房がいろいろと料理を工夫してくれている。
塩や香辛料が抑えられて、なんか修道僧みたいなメニューになっている中で、ちょっとはギラついた香りを放つのがニンニクだ。今が旬ということで、このように巨大なニンニクを入手してきた。
精気をを冷凍保存するつもりのようだ。
白血球が減少するので、その対策として注射を受ける。結果を待つ間の人々の会話から、いろんなケースが伺え、俺も女房も知らず知らずのうちに耳を傾けていた。
ふと隣を見ると、以前、一緒に仕事をした元校長先生のXさんが奥さんと一緒に。血液を患っておられると聞いてはいたが、こんなところでお会いするとは。
免疫力はあまり落ちていなかったが、改善していた肝臓のデータが少し悪化。無愛想な担当医はぞんざいな説明しかしてくれない。化学治療をしているのだから誰だってあちこちおかしくなるのだろう。
そういうことはネットでたくさん見つけることができる。
気になるといえば、リンパの腫れがズキズキするような、肝臓の上の皮膚がヒリヒリするような気がしないでもない。背中の痛みや腔内のザラザラ嵰など、あげていけばキリがないほどだ。
でも副作用は無いといっても良いぐらいで、仕事だってできそうだ。
午後は爽やかな風を楽しんでゆったりと過ごす。どろどろのテニスのトーナメントバッグを洗って真っ白に。10年以上前の無印やハンズのカタログを眺めながら、変化した日常を考えてみたり。
そんな傍らにいつも猫が寝転がっている。
