あちらと、こちら

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万葉集に興味を持っている旧友が、連休に関西へ行くとのことで、それではと一緒に飛鳥を回った。
上は岡寺の三重の塔前から眼下の橘寺を見たところ。
その後に橘寺に行って、山門から岡寺あたりを写したのが下の写真。
朱塗りの塔はよく目立つ。
見るものと見られるもの。何かおもしろい。

緩やかな丘が続く飛鳥は歩いても回れるほどのサイズだ。こういうチンマリした里山に日本をまとめる王朝があった。
西へは二上山を越えれば河内で海が近く、瀬戸内を進めば朝鮮、中国につながる。
南は一山越えれば吉野から熊野へと深山幽谷が続く。
北は奈良盆地が当時は湿地帯として拡がっていただろう。米作りにはいいロケーションだ。
それにしても小さい。
平城京平安京は必要以上に大きな都市計画で造営して、大半が草ボウボウの荒れ野原だったが。
日本人の心のふるさととか言われるが納得できる落ち着きが、飛鳥にはある。
せせこましい内輪もめは絶えなかったが、大陸のような破壊や殺戮は起こらなかった。などなど、思い出したり感じ入ったりと静かな休日を楽しんだ。