京都建築散歩3

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岡崎の市美術館で或る大学の卒業展を見るつもりだったが会期を間違えたようなので美術館そのものをじっくり見ることにする。おなじみの建物だが、ふんだんに大理石を使った階段など素晴らしいものだ。
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お向かいに在る山県有朋の別荘「無鄰菴」も、いつも見ているけど素通りしていた所。
疎水の水をたっぷり使った広い庭園ですが片隅の洋館で日露戦争に関わる秘密の会合を開いたことで有名なのですね。確かにヒソヒソ話にはぴったりの空間です。
昼食は神宮道の「お福」で、もち入りのお福うどん。岡崎でのお昼は必ずこの店と行動がパターン化している。
画廊を見ていると蹴上に出た。ここも洋館の宝庫なので早速に発電所から。
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日本で最初に発電が行われたゾーンなので19世紀の面影が漂う。
(こことそっくりな所をローマの一角で遭遇したことがあった。)
動物園があり、桜やツツジの名所で子どものころに何度も来たから、あちこちの光景にはるか昔の記憶がツツかれるのだろうか。そういう場所がいまの日本では希少だから、その点でもおれは幸せなのだな。
琵琶湖疎水の船を運ぶインクラインも何か思い出しそうで思い出せないような・・・・
動物園からインクラインが見渡せるバルコニーは最高のお弁当スポットだったから、その光景は記憶にある。
インクライン下のトンネル壁面は螺旋状にレンガが積まれており、「アレレ?」と驚く人が多いのだが、その解説は無い。つまらない言い訳表示は一杯なのにねえ。幸い「ねじりまんぽ」で検索すればネット上に詳しい情報がある。工学的にはリーズナブルな技術らしいがもちろん理解はできない。
ということで2時間ばかり、むかし懐かしのノスタルジックなひと時でした。