福岡へ

友人に会うために福岡に行くことになった。バス便が沢山出ているから適当に選ぼうかと思っていたら、全便が満席。新幹線だと1時間でまったく旅行気分は味わえないし、年末は京都にも行くから折良く売り出し中の18切符を購入。おにぎり、お茶をバッグにいれて8時43分の列車で出発。
広島駅に向かう列車はスーツケースを持った人が多い。帰省だけでなく連休にかけて旅に出るのだろう。しかし、ローカル列車はガラガラでのんびりゆったり風景を眺める。
車窓は丘陵都市の下関あたりからおもしろくなる。九州に入ると車両が一変して新しくカラフルになりスピードも30%は早くなる(ような気がする)。
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住宅が画一的になって退屈な風景が増えているし、大工場も縮小され、駅舎も貧相になっているから各停列車の旅で得られるものは減る一方だ。
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それでも煙突からの白煙が冬空に流れていく光景など見ていると、新幹線で来なくて良かったなと思えてくる。すれ違う特急車両は実に多彩で、こういうものは九州でないと見られない。外国に来たような気分になれる。
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新築された博多駅からはすぐ近くの空港から飛び立つジェット機や隣のバスセンターに集まる高速バスなども見えるので、乗り物マニアには堪えられないスポットになっているけど、少年期を駅で鉄道を眺めて過ごした俺の記憶には赤茶けた錆、黒いタール、ささくれだった枕木、ボイラーの蒸気が残っている。
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世界は変わる。ちょっと不安になるほどに。
そんな中で変わらないことで続いてきた日本では数少ない街である京都に来週、行く。往復は無理だろうけど片道では各停を使うつもりだ。
久々にこういう旅をして、いつもの自分に戻ったようだ。