電車通勤

退院したらしばらくは自転車に乗れないからアストラムにするつもりだったが、お天気も梅雨のようなので毎日電車で通うことになった。
田舎道を5分ほど歩いて下れば駅である。ほとんど座れるので20分間の読書を楽しめる。

平田オリザの「芸術立国論」を再読。
行政をリードする文化創造の理念が語られていて快い。
これは数年前の出版だが、実際に文化施設は民営化が進められた。
ところで美術館や劇場など現状はどうなっているのだろう?
収支の計算だけが独走して、理念の構築は何光年もかなたに追いやられているのではないだろうか。

あまり硬い物だけではくたびれるので、荻野アンナの短編など、これは止められない。面白すぎる。
今朝は清水義範の「国語入試問題必勝法」。
いずれも再読だ。ほとんど忘れているが、家にある本をもう一度読んだころには人生が終っているはずだ。
2回読んだら捨てられても惜しくあるまい。

創作の方でも同じでこれからは過去を再生することから始めるべきだろう。