広島市内をぐるぐる

駅の忘れ物係に電話すると、やはり届いていた。駅の落とし物は確実に戻る。路上のゴミが少ないことと合わせて日本の美点だ。

昼前には雨が上がり光も差してきたのでバイクで広島駅へ。

駅北口周辺にはベトナム人の若者でいっぱい。関連する学校でもあるのか?

食堂街の一角に忘れ物のオフィス。なんか変な感じだ。

駅を見下ろす仏舎利塔でオニギリ。

食べながらスケッチ。このごろ下手になってきたな。

横川で卒業生が開いている展示へ。バイクに括り付けられている紙袋が忘れ物だ。

Mozaicというこのギャラリー、今度の店長はいつも一緒に展示をしているK女史になるから、「ここで先生も展示しなくては」と誘われる。

絵を描きたいモードになっているからそれも悪くないな。

近くのギャラリーでやってる前衛書道を勧められたので寄ってみる。

そこの画廊の女性と雑談してると、重なる知人が多く、俺は広島がホームなんだなと感じてくる。

ホームは幾つもあってもいいし、こだわることじゃないけど。

バイクの点検でタイヤの磨耗を指摘され、交換で90分待ちになったので祇園の裏通りを散歩する。

びっくりするような豪邸があった。失礼だけど葬儀場かと思った。

豪邸は好きだ。でも富裕層という言葉は大嫌い。

祇園祭の特等席40万円が新設されたとか、超高級時計の話題など反吐が出る。消費や投機でなく創造に金を使ってくれ。

緑地の石に腰掛けてスケッチ。いくらでも時間を潰せる。

タイヤとオイルを交換してカブの走りが格段に良くなった。

夜、知人から電話があり、富士登山に誘われる。夕方のニュースで登山客の増加が問題になっていて、長蛇の列が映っていたばかり。

「行列ができる」は俺にとって褒め言葉でなく大嫌いな形容だ。ディズニーランドと富士山には行かない。

富士は霊山だから封印すべきだね。