神ノ倉山

午後には降り始めそうだから、近隣の桜を見納めに行こうと出たら、ちょっと遠くもいいじゃないですかと女房が。

それじゃあとちょっと気になっていた神ノ倉山を目指す。

昔はよく走っていた芸備線沿いの道路だから懐かしい思い出が次々と。

しかしこの地域も5年前の水害で痛めつけられて傷跡が生々しい。修復が終わって少しは落ち着いたところに再び重機が入って、再び被災地の様相。

おそらく予算が余ったか何かで必要でもない工事が行われているのだろう。

上深川、狩留家、三田とそこに住んでいた人たちの顔が浮かぶ。30年も前のことだから消息が知れない人もいる。

生きているか?元気でいるか?幸福か?

離合困難な山道を250m登った山頂の公園。花も終わり小雨の平日だから誰も居ない。

これほど大量の馬酔木を見たことはない。ハンググライダーの離陸場もある。

ヤマツツジが真っ盛り。

多様な桜があってまだ楽しめる。

この庭園は個人が30年かけて築いたもので、いまは地元の有志が手入れしているそうだ。確かに公共施設には無い奇妙なオブジェが随所にあって、それもまた面白いのだが、公園ではないので自治体の支援が受けられないから先々の存続は危うい。

帰宅したら本格的に降り始めた。

昼食後、BSで「イングリッシュ・ペイシェント」を見る。

もう27年も前になるのか、豪華な俳優陣は今も健在だ。

イタリアのトスカナや北アフリカの山岳と砂漠。少しだけでも実際に訪れてみると映像から受け取るものが変わってくる。

中国山地の丘陵はかなりトスカナに似ているけど、映画の舞台にはなっていない。

どんなドラマが似合うだろうか?