京都 柚木沙弥郎

週末の寒波はすごかった。大雪警報が出て小学校は休みになり、女房は孫たちのケアへ。予定を変更して京都行きは俺になった。交通は乱れていたがそれなりに流れていて、予約していた列車にも乗れた。瀬戸内側は晴れていて雪のかけらも無い。斜めに走る断層が雪雲を遮っているのだ。
京都の比叡山愛宕山にも積雪はない。遥か遠くの比良山が白かった。でも風は強く冷たい。
毎月定例の医師訪問診察があり、少々の雑談で済む。
夕食の材料とビールを求めてイオンへ。早めに風呂を沸かして母に入浴を促す。夕食は豚と白菜の鍋。頼みの胡麻ダレが僅かで味付けに苦慮した。
10時間、床の中。京都では特にすることも無いからよく寝ている。起床の必要性も浮かばない。母が寝てばかりいるのも分かる。

何とか起き上がって朝食はスクランブルエッグに注力する。フリーズドライのスープが一番美味かった。

風呂の蛍光灯が切れかかっていたので、駅前の店に行ったら駅ギャラリーで柚木沙弥郎展が、明日までだった。
先月、見逃してもう終わってると思っていたのにラッキーだ。
入り口で「撮影自由です」と言われるなんて初めて。常用デジカメのスイッチオン。開館直後だったから人の流れの逆に後室から見ていく。

染織作品は空間展示だ。
単品で切り取るよりも幾つかが並んだ方が相互に引き立て合ってより良く見える。織りの密度で透明感も変化する。
それにしても絵の具を塗り込めたように強い色面。特に赤が良い。
それが布地の質感で強化されてる。
絵本の原画も塗り込みが強い。最近、色カードで遊んでいたから興味津々。
単純明快が作品と人生の長寿を支えていると見た。技巧はいかん、無為自然
エスニックやプリミティブからのモチーフは完全に俺の好みだ。俺はこの世代の下だから無自覚なまま影響されてるのだろう。

母は午後3時にはベッドで眠っていた。夜になったと思っているのだ。することも無く、そんな気力も無いのだろうがSHOCK。
夢を見てうわ言を言っている。どんな世界に遊んでいるのか?
明日は25日。天神さんの市が立つ。次男一家とお詣りするか。でも高校駅伝に重なるからアクセスが難しいかな?