西方面

母は

とても元気なのだが、さすがに90歳代後半の老人だけあって同じコメントばかり繰り返すので、終日在宅しているとメンタルをやられてしまう。

風が強く、うすら寒い1日だったが、今日は西方向を目指して外出した。

我が家から西方向には文化財、あるいは見るべきものは島原と桂離宮以外には何もない。

俺が子供の頃は田畑や工場が存在する地域だった。そこが都市化しているので全く京都と言うイメージは無い。

それだけに変化は激しく、ガスタンクが並んで寂しい地域がモダンなビル街に変わっていたり、人気がなかった大通りが今や学校帰りの子供たちや買い物のオバサンでいっぱいになっていたりする。その反対に威勢の良い掛け声が響いていた商店街がゴーストタウンになっていたりもして、日本のどこにでもある地域の変化が見られる。

だから女房と一緒に外出する時は西方向に向かう事は少ない。でも俺の行動範囲はこんな何でもない薄汚い空間だったから時々はその変化を見たくなる。

 

西方面もそこから北に上がっていくと太秦嵯峨野嵐山と名所旧跡が続く。

f:id:mhorio:20211111230614j:plain

これは蚕ノ社。そしてすぐ近くに太秦広隆寺がある。今日の目的はこの寺の阿弥陀如来だったが、お堂が解体修理されるようで近寄る事はできなかった。しかし、この広隆寺の山門前は複雑に交通が輻輳していて面白い場所だ。

f:id:mhorio:20211111230748j:plain