大阪

京都最終日。母はもう調理をしていないから、生ものは冷蔵庫に残せない。それでオムライスとたっぷりサラダの朝食。

強い日差しなので早々に家を出た。

新大阪でキャリーバッグをロッカーに入れて梅田へ。

阪急デパートで卒業生のMさんが展示をしていることをタイミング良く知った。今回見た展示はみな卒業生絡みだったな。見守る年齢になったということか。

中之島の旧日銀。途中の道で長い行列があり人気の店かと思ったらPCR検査場だった。おもわずマスクを押さえる。

これは府立図書館。

ドアを開けたらこの階段。図書館には無駄なものばかりだけど、文化って何なのだろうと考えてしまう。

おとなりの公会堂。東京駅と同じ人が設計に加わっている。100年前の最先端。少しだけ内部を見学。建設資金を出した若い実業家は世界恐慌で破産して40歳前にピストル自殺してる。この豪華な建物の完成を見る前だったという。

この頃の建築は大切にされてクラシックになっているのだが、戦後建築は設計者の存命中に取り壊されていることが多い。

これらのレトロ建築は高層ビルに囲まれていて遠望では見えにくい。でも50年後、ここがどんな風景になっているか?

中之島を東に歩くと、つい一月前に来た天神橋だった。あの時もギラギラの陽気だったが、その後は梅雨が戻ってどんよりした日々が続いていた。

まだ記憶もボケていない天神橋筋商店街を北上し、喫茶店で休憩。

大阪の喫茶店ではタマゴサンドですな、とゴンチチの二人が言っていたから、頼んでみる。ゆで卵を細かくしてレタスとキュウリ。おいしい。4kmほどしか歩いてないのにくたびれた。ゆっくり休憩。支払って外へ出たら背後から声が。「百円と一円を間違うたらへんですか?」おやまあ、ガックリ。「もう、あきまへんなあ」「そんなこと、ありまへんえ」と白髪の女将に慰められた。

岡山から広島のこだま号、ガラガラ。往路も同じ3名ほどの乗客。以前は外国人が多い国際列車だった。もうあんな時代は来ないのかな。