貴婦人と一角獣

広島に戻る朝、台風が心配だったが雨も上がり、車を預けた息子宅へ向かう電車の窓から虹が見えた。
虹の下は嵐山の方向だ。先日の台風では洪水で被害が出た。
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名神から阪神高速中之島へ向かうルートは田舎者に走れるか?と緊張していたが何と言うこともなく順調に到着。
林立する高層ビルの一角にある国際美術館。風が強い。
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今回の主要な目的は大阪で開かれているクリュニー中世博物館展だ。
(最初にクリニューと覚えたので、何度繰り返してもクリュニーと言えない。)
パリの街中にあって、そこを訪れたのはもう13年前になる。女房のお気に入りスポット。
人影もまばらな廃墟のような博物館の地下に、円形に配置された6枚のタペストリーが、蝋燭の炎ぐらいの微かな照明に浮かび上がっているという空間的な記憶だけが残っている。
それが今回は均一な照明で細部まで観察できて、更に克明な細部が鮮明なデジタル映像で展示され、植物や動物などのパートも抜き出した形で提示されている。
タペストリーだけでなく展示方法自体をも見るという展覧会になっていて、きっちり2時間、堪能。
帰り宝塚あたりで渋滞があったが展覧会カタログを見ながら余韻を楽しむ。
何度か休憩しながらも4時間半で広島に帰着。
バスより楽ちん。こりゃ便利だ。あちこち行ってやろう。