「京都屈指の紅葉の名所」と可部線の広告にあった。
葬儀の翌日、そこへ親父の墓参りに行った。平日の午前なのに人が群れていた。さすがに墓地は静かだ。亡くなった姉さんは僕の親父と仲が良かったから報告に。
淡々と一連の儀式をこなしていたのに、広島に帰って自室で一人になったら涙が溢れて困った。退色した写真をデジタル補正する。
母は97歳の誕生日。例年のように息子の一家がお祝いに来てくれる。
何度話しても母は自分の年齢を自覚できない。誕生日の年月日は覚えているのに。
まあ、どうでもいいことであるし、年号でリセットするのも悪くないな。