Work 始まり

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小学校1年生、夏休みの絵日記。
妹が生まれた時の家庭の様子が描かれていて、上手い。素質はあったようだ。幼稚園で電車を描いた時の、くすんだオリーブグリーンが記憶に残っている。

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これは小学校2年に描いたものだが当時の鉄道はこんな色だった。(孫二人がしっかり鉄道ファンになっている。)

3年生からの4年間、ずっと担任は美術を専門にしていた中沢先生だった。先生は土曜日の午後に学校で美術教室を開いていて、無料で教えていた。週一回の美術の時間は、いつも延長されて一日中になり、それでも不足するときは翌日も美術だった。
当時の校長が中沢先生の恩師だったから好きなようにさせてもらっていたようだ。
煙草、コーヒー、登山が好きで、仕事中は茶色いコールテンのジャケット。ハンティングの似合うダンディーだった。

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これが3年生の作品とは自分でも信じられない。ガラスペンで自宅周辺を描いた。

以前にもBLOGに載せたかもしれない。このように、いろんな形の美術表現を体験させてもらった。

ゴッホの糸杉やエトルリアの壁画なども模写したし、セザンヌピサロといった画家の名前も知っていた。12歳で俺の美術学習は終わっていて、その知識とノウハウを薄めて70歳まで働いてきたと言っても良いだろう。美術以外の雑談、体験談もしっかり覚えていて、俺の価値観もあの時期に確定したのだろう。

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何十年も後になってローマで対面したエトルリアの壁画。
教育とはこれぐらい長い時間軸で考えるべきものだね。