大荒れの7日間

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京都の息子から、この記事は昔住んでいた所じゃないかと連絡があった。
当時の大家さんに電話してみると、その通りで長男の友人宅が被害にあってお母さんが亡くなったみたいだ。
我々が今の家に引っ越してきた時に一家で手伝ってくれて、中の間にちょこんと座っておられた姿を覚えている。
山から小川が流れてくる素敵なロケーションに堅牢な伝統的農家の造りで、羨ましく思ったものだ。
あんな桃源郷が泥沼に覆われるとは。

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昨日は小学校が休校になり、勤務先も鉄道が止まることになって授業が打ち切りになったから
早めに帰宅できて孫たちと大騒ぎをしていた。
その間、ニュースを見る間も無かったが、静かになってテレビをつけると安芸矢口の駅前が水没している映像が全国ニュースで流れていた。
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今週は従兄弟の訃報が届き、急遽、里帰りして葬儀に参列してきた。
小学校半ばまで隣に住んでいて、兄弟同然に暮らしていた。半歳違いの弟分で美術高校から友禅職人の道へ進んだので、親戚の中では唯一美術を語り合える仲だった。

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立派な息子がいて、孫たちの声が悲しみを慰めてくれたが、あっけらかんとお骨になってしまって、
まだ彼の声が生々しく耳に響いているのに、淡々と進む儀式に違和感を抱く。
葬儀という形式はそうやって個人の消滅を納得させるものなのだろうけど。