QOL(Quality of Life)

第5サイクルの2周目、治験薬コパンリシブの投与日だ。

また峠越えルートをバイクで走る。狭い九十九折で対向車も10台はあるから、ミラーや周囲に注意を配り緊張する。大通りでは60km以上のスピードも出さねばならないから事故のことも想像する。衝突や転倒だと廃人だ。

でも、その恐怖や緊張が人生には必要だ。「一寸先は闇」というが必ず闇は訪れる。

車は安楽だが渋滞の中を周囲のドライバーの思惑を推し量りながら時間を過ごすのはQOL(Quality of Life)が低い。病院は圧倒的に老人の世界だからQOL(Quality of Life)について考えてしまう。

しかし、ですね

「ただ生きている」ことを軽んじて「質」を問うのは危険なことでもある。

一人の人間が崇高な目的や深い意味、意義を人生に求めると多くの人が不幸になる。

歴史はそんな実例に溢れている。

溢れすぎて地球が危うくなってきた。

「暑いなあ」と木陰でぼんやり居眠りしている。それが一番なのだろう。

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たっぷりの待ち時間で3D制作のアイデアをスケッチした。いつものiPadだ。