忘年会

スタートアップという入学前の学生対象の授業体験があった。
俺が担当するアニメーションには5人が参加。
適当な準備で、まあ、好きに描いて動かそうと始めたのだが、みんなすごく集中して3時間でとても個性的で質の高い作品を作り出して、演習室の隅で眺めていた専攻科学生も驚いていた。
センスが良い。そして個性的。
こういう人たちが入学してくれている。
それに我々教員は助けられているのだが、十分に彼らの可能性を伸ばしているとは思えない。
大抵が2年の夏頃に失速してしまって凡庸で完成度の低い作品で終わってしまう。
つまり自主的なテーマで創作させようという設定に問題があるのだろう。
制約や障害は創造性にとってむしろプラスではないのかな?
イメージ 1
その夕方は職場の自主的なグループの忘年会だった。
職場の忘年会は負担に感じていたので欠席した。知らない人が多くなって、もうファミリーな空気が感じられない窮屈な空間になっている。このように感じている人が増えているんだろうな。
団体と名のつくものが終わろうとしている。旅行や宴会だけでなくて学校がやたらと強調する「団体行動と規律」なんてものも。
あれは本当につまらない最低のものだ。「団体行動と規律」を金科玉条にして唱えていた先生の顔が浮かぶ。
「自主的なグループの忘年会」だったが食べ物が乏しくて、やたらに酒を飲むだけで、これなら一人でちびちびやっていたほうがいいという内容だった。
もともと俺はグループ行動が好きではない。
それでも退職した人たちに囲まれて体験談を聞けたことは良かった。
もっともっと欲張っていろんなことにチャレンジするべきなんだ。
そして、そこにいた誰よりも恵まれた状況に俺は居ることも確認できた。
孫が6人もいて皆んなが元気でやっているなんて話題はテニスコート以外ではできないことだからね。